はじめに

 カフェ・オデッサーイスタンブールでは、
 町田純の描いたネコの絵をポストカードにして販売していました。
 道路計画で店を失った後、この23枚のポストカードの絵を
 ヤンの遍歴の物語にまとめてみようと試みたことがあります。
 どの辺りまで進んでいるのか、文字に残っているのかどうかも
 私は知りませんでした。

 最近、その草稿を見つけました。
 8枚のポストカードの絵にまつわるヤンの手記と手紙、
 そして次の絵の舞台となる地に到達するまでの経過の物語です。
 ポストカードにならなかった絵についての物語も1つありました。

 ポストカードのヤンは、
 ヤンのシリーズの本のヤンと同じヤンのようでもあり、
 まだ人間臭さが抜けないというか、
 ちょっと違ったヤンのようでもあります。

                        Mariko Machida

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