そして、再び、かすかに聞こえる。ワルツのような悲歌が。
ボクは振り出しに戻ったような感じがした。物語の…。
 物語は閉じこめられることなく、再び繰り返されるのだろうか。ちょうどあのクマのおじいさんが虚構の球形を、見えないインクで、次から次へと永遠に書き記していくように。

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