森から秋がいっぱいの草原にとび出そうとしたとき、小さなクリスマス・ツリーのような子供の樅の木の上にクロライチョウが留まっているいるのに気がついた。留まっているというより、またがっているようだった。
「おや、クロライチョウさん、それじゃあ何ひとつ見ることはできませんよ。その高さでは」とボクはおかしさをこらえてたずねてみた。
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