7 ドゥシャンベ
ドゥシャンベは月曜日の意味で、月曜に市が開かれたのが町の名になった。
だからドゥシャンベの町をバザールの探訪から始めるのはピッタリだ。
コンクリートの大きな建物の中には色とりどりの野菜や香草が並べられている。
外には小さな店が並び、日除けのテントの下には山積みのスイカやメロン。
大きなバザールだった。
ドゥシャンベのバザール
バザールを出て、町を歩く。
ドゥシャンベはタジク人地域とロシア人地域がはっきりと分かれている。ロシア人地域にはヨーロッパスタイルの洒落たオープンカフェが、タジク人地区には伝統的なチャイハナ(茶店)がある。
ロシア人地区のカフェ
チャイハナ・ロハト
チャイハナ・ロハトを訪ねた。一番立派で有名なチャイハナだ。大きな2階建ての建物で、1階には真鍮製の巨大なサモワールを備えた調理場と、テーブル席。テーブルに運ばれているのはラグマン(麺料理)だろうか? 
広い階段を上ると回廊になっていて、正方形に近い形の大きめのベッドのような台が並んでいる。現地風にこの台の上に座り込んでお茶を飲む。日本の緑茶とは少し違う味わいだけれど、中央アジアのお茶は緑茶だ。角砂糖(氷砂糖だったかな?)を口に含んで、それからお茶を飲む。
隣の台では老人がチェスをしている。2人の青年と同席になった。記念にハンカチーフをもらった。黒地に赤い花模様の化繊地の周りを小さな薄い金属の円盤で縁取ってある。手に取ると、シャラシャラと歌うような音をたてる。
同席した青年と
記念のハンカチーフ
翌日、水力発電所の見学を終えてドゥシャンベの町に戻り、ホテルに向かって歩いていると、街角でアイスクリームを買っている加藤九祚氏に出会った。著名な中央アジア研究家なのに気さくな方だ。見ず知らずのツアー客みんなを博物館に案内してくださった。そういえば、ソ連のアイスクリームはドゥシャンベでもモスクワでもトビリシでも、どこでも美味しかった。
街角のアイスクリーム売りと加藤九祚氏(右端)
次に日はウズベキスタンのフェルガナに飛んで、そこからコーカンドへ。
8 コーカンド に続く