クリョーヒン最後の録音。 親密で温かな演奏が、かえって悲しく、切なさで胸を締め付ける。 ロシアの古い歌「MY HAPPINESS] を歌うクリョーヒンの優しさ。
もう一つのロシアの歌「Those Were The Days」は、「カワカマスのヴァイオリン」のサウンドトラックで、カワカマス君が弾くアヴァンギャルドの音楽に使われた (ヴァイオリンの曲ではないけれど)。
町田純著「カワカマスのヴァイオリン」より、 アヴァンギャルド音楽を語るカワカマス君 (右イラスト)
さて、セルゲイ・クリョーヒンについてのささやかな紹介は、このCDの最後の曲名 「This Is Not The End] を記して終わらせよう。
Text by Machida Mariko 2003/8