〈3〉
 モスクワではクレムリンなど典型的な観光をして、昼食は由緒あるレストランのスラビャンスキー・バザール。赤の広場からレストランまで歩く。徒歩での移動は町を直に感じるチャンスだ。古い石の建物にカフェや時計店や婦人服店などソ連風の店が並ぶ10月25日通りを、モスクワッ子に交じって歩く。
クレムリンのウスペンスキー大聖堂
モスクワの街角 ホテルへ向かう。
モスクワ子になったつもりで どこに電話?
モスクワの街角 劇場のポスターと首輪のない犬

 夜の飛行機でアルメニアのエレヴァンへ。
 翌日、古いアルメニア教会や遺跡を回った後、市の中心にあるバザールを訪れた。大きなかまぼこ形の建物がバザールだ。美しい透かし模様の装飾が施された入り口を入ると、野菜や果物の店が並び買い物客で賑わっている。回廊状になった2階があって、そこで編目の買い物袋を買った。スイカを丸ごと1個買うと入れてくれるビニールヒモ製の袋と同じような作りだけれど、それよりは目が細かくてコットンで出来た袋。「ヤンとカワカマス」でヤンは、この編目の袋にバターやキノコを入れてカワカマス君に貸してあげる。カワカマス君はこの袋を提げてぶらぶらさせながら、草原のスロープを下っていった。

 エレヴァンはバラ色の石でできた美しい町だったはずだが、バスで回っただけで、あまり記憶がない。雲は薄かったけれど、エレヴァンからアルメニア人の心の山アララト山を望むことは出来なかった。
アルメニア エチミアジン教会 セヴァン湖 アルメニア教会
エレヴァンのバザール
エレヴァンのバラ色の石の建物
編目のバッグと
カワカマス
〈4〉に続く