十行目で行き詰まってしまった詩を頭の中に抱えて、ボクは久し振りに、本当に久し振りに、ハシバミとセイヨウヤナギの立つ池に向かった。池に向かう道はぬかるんでいて、水っぽく泥の混じった雪が所々に残っていた。……池の周りの雪も融けかかっていて水かさも増していた。
 シロヤナギは新芽の準備ができかねていた。それは向こうのハシバミも同じだった。
     ………  ………
 ボクはいつものように横になることをあきらめて池を後にした。

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