Fake Kabakov Project-3

「ア・メン」より
(by アンドレイ・ヴォズネセンスキー 1990)

司祭に斧を振り上げたのはだれか?
彼の後を追って 早朝の寒気に出ていったのはだれか?
いま わたしたちが造り出していることにたいして
どうすれば 心の中に許しを見いだすことができよう?
司祭に斧を振り上げたもの
そのものは おのれを呪うがよい。アーメン。

…………

大空に血だらけの付録が飛ぶ
わたしたちの朝の小道の上に
宇宙的信憑性をもって
ドストエーフスキーの予言した斧が
スプートニクさながらに飛んで行く。

(草鹿外吉 訳「現代ロシア詩集」土曜美術社 、より引用)
改作・怪作 by Jun Machida 2004

NEXT
偽りの詩集(Fake Kabakov シリーズ)目次へ
Top ネコのヤンと愉快な仲間たち