タイのヤン

五月か六月か、タイから「ヤンとカワカマス」の翻訳の問い合わせが入ったと聞いた。

そして、いつのまにかというか、いつものように、それぞれの国のエージェントを通した、出版社どうしの契約書がかわされたらしい。

いつも思うのだけれど、こういった契約に、なぜ作者のサインが求められないのだろうか。
当たり前のことだが、著作権は作者に、出版権は出版社にある。
慣習のようだが、いつもなんだかおかしいと感じる。

で、早々と、coming soonらしい。
英字でJAMSAI PUBLISHING(タイの出版社)と調べたら、99%文字化けで(つまりタイ語は出てこない)、かろうじて、
yan and the pikeとJun Machidaが出てきて分かった。

どうやらこれが表紙らしい。タイ的デザインなのだろうか。
もうちょっとなんとかならなかったのか。
4センチほどのヤンの絵を数倍に拡大している。それも鉛筆の細い線画なのに。
まあ、よその国まで口出しはする気がないし、できない。仕方がないか。
そもそもタイ語は、何一つ読めない。出来たものを手にしたら、
おそらくとても妙な気分になるだろうな。

しかしタイ、意外だった。
そしてアジアにうとい自分を恥じている。
なんたって、ボクはアジア人なのだから!

2003/7/20 (Sun)

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